
相続税の申告準備を進めているなかで、終盤になってから「金地金や時計、宝石などの評価がまだできていない」と気づくことはありませんでしょうか?
不動産や預貯金の確認を優先しているうちに、遺品として保管されていた貴金属や高級時計、ブランド品の確認が後回しになることは、よく起こりうることです。遺品整理を進めるなかで、金庫やタンスの奥から地金やジュエリーが見つかるケースもあると思います。
相続税の申告と納付には、原則として、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内という期限があります。
詳しくは、国税庁の「相続税の申告と納税 」をご確認ください。
なぜ、時計や宝石などの評価は後回しになりやすいのでしょうか
預貯金は残高証明書、不動産は固定資産税評価額や登記情報など、確認の手がかりとなる資料があります。有価証券についても、残高や取引価格を確認するための資料を集めることができます。
一方で、金地金、宝石、高級時計、ブランド品といった動産は、実物を確認しなければ、正確な価値を判断しにくい財産です。
たとえば、同じブランドの時計に見えても、型番、製造年、素材、付属品の有無、傷や動作の状態によって価値がまったく変わることがありますし、ジュエリーも、見た目だけでは金やプラチナの純度、宝石の品質、加工の状態などを判断できないことが多いためです。
「家にあることは知っていたけれど、相続税の申告で評価が必要だとは知らなかった」という方も少なくありません。期限が近くなってから慌てないためにも、遺品整理の段階で、価値がありそうな品を一度まとめて確認しておくことが大切です。

動産は、どのように評価するのでしょうか
貴金属や宝石、時計などの一般動産は、相続税評価において、原則として売買実例価額や精通者意見価格などを参考にして評価することとされています。
簡単に言うと、実際の市場でどの程度の価格で取引されているのか、また、その品の分野に詳しい専門家がどのように判断するのかが、評価の根拠になります。
詳しくは、国税庁の「財産評価基本通達|第6章 第1節『一般動産』」をご確認ください。
にじや相続評価では、現役の質屋として日々把握している買取・販売の実売相場に加え、必要に応じてX線分析や比重測定なども行い、評価書を作成しています。
なお、相続税評価のための評価額と、実際に売却するときの金額は、必ずしも同じではありません。
評価額は、相続税の申告にあたり、その時点の市場実勢をもとに価値を示すためのものです。一方、実際の売却額は、売却する時期、販売先、品物の状態や需要などによって変わります。この違いをあらかじめ理解しておくと、「評価書の金額で必ず売れる」という誤解を防ぎやすくなります。
にじや相続評価の現場から
相続税の申告期限が迫ってからご相談をいただくケースもあります。こうした場合には、まず申告期限を確認し、評価が必要な品物の種類と点数を整理したうえで、優先順位をつけて評価を進めます。
特に金・プラチナなどの貴金属、宝石、高級時計などは、実物を確認しなければ正確な評価が難しいため、期限が迫っている場合には、できるだけ早く品物を送っていただくようご案内しています。現役の質屋として把握している実際の流通相場をもとに、必要に応じてX線分析や比重測定なども行い、第三者の立場から評価書を作成します。
期限直前の案件では、「通常何日かかるか」だけで考えるのではなく、「申告期限まであと何日あるのか」「何を評価する必要があるのか」を最初に確認し、間に合うように段取りを組むことが重要だと考えています。
期限が近い場合でも、まずは状況をご相談ください
にじや相続評価は全国対応で、郵送でお手続きが完結します。
お申し込み後、着手金のご入金を確認してから評価品をご発送いただき、品物を確認したうえで評価書を作成し、ご返送する流れです。
評価にかかる期間は、5点までのご依頼であれば、基本的に7営業日以内を目安としています。
6点以上、または点数が多いご依頼については、品物の内容や数量を確認したうえで、納期の目安とお見積りを個別にご案内いたします。
相続税の申告期限や遺産分割の予定が決まっている場合は、お申し込み前でも遠慮なくお知らせください。状況を確認しながら、どのような段取りで進めればよいかをご案内いたします。
期限が迫っていると、インターネットで見つけた価格をもとに、ご自身で金額を決めたくなることもあるかもしれません。しかし、早めにご相談いただければ、申告に必要な資料をそろえるための準備を進めやすくなります。
インターネットの価格だけで判断する際の注意点
インターネット上には、時計やブランド品、貴金属の買取価格・販売価格に関する情報が数多くあります。おおよその相場を知る手がかりとしては役立ちますが、そのまま相続税申告の評価額として使うには注意が必要です。
掲載されている価格が、買取価格なのか販売価格なのか、いつ時点の情報なのか、同じ型番・状態・付属品の品物なのかによっても、意味が大きく異なります。

また、申告内容について確認を求められた場合に、「なぜこの金額で評価したのか」を説明できる資料を残しておくことが重要です。
実際に取得した財産の価額より低い金額で申告していた場合には、税務調査などで評価額の根拠について確認を求められ、過少申告を指摘される可能性があります。その結果、相続税の修正申告や追加納税が必要となり、本来納めるべき税額に加えて、過少申告加算税や延滞税が課されることもあります。
ただし、相続税の申告内容を最終的に判断し、申告する責任は、申告者ご自身または依頼を受けた税理士にあります。
にじや相続評価は、動産の価値を示す評価資料を作成する第三者として対応しており、税務上の判断そのものを行うものではありません。
個別の申告方法や特例の適用については、必ず顧問税理士または所轄の税務署へご確認ください。
ネットで調べた価格と評価額が違うことも
ご家族がインターネットで調べた価格と、実際の評価額に差が出ることはあります。特に時計や宝石、ブランド品などでは、インターネット上に掲載されている「販売価格」を、その品物自体の価値だと考えてしまうケースがあります。
しかし、販売店の店頭価格には販売店側の利益や経費なども含まれています。また、同じブランド・同じモデルに見えても、製造年、状態、付属品の有無などによって実際の市場価値は変わります。宝石についても、購入時に高額だったからといって、その購入価格がそのまま現在の評価額になるわけではありません。
一方、金地金などは重量や品位に加えて、評価する時点の金相場が大きく影響します。相続評価では、「いくらで買った品物なのか」ではなく、相続開始時点において、その品物が市場でどの程度の価値を持っていたのかを確認することが重要です。
申告期限への不安は、一人で抱え込まないでください
相続税の申告期限が近づくなかで、時計や宝石、貴金属などの評価が終わっていないと、不安や焦りを感じるものです。
にじや相続評価は郵送受付・返送に対応しているため、全国どこからでも利用可能です。まずは、どのような品物があり、申告期限までどのくらいの日数があるのかをお知らせください。対応できる見込みや、お手続きの進め方を状況に合わせてご案内いたします。

税務上の判断は税理士や税務署へ、動産の価値の確認は第三者評価へ、それぞれの専門性を分けて活用していただくことで、期限直前の負担を少しでも軽くできればと考えています。
LINEでのご相談、または申込フォームから、お気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール

- 鑑定歴27年の代表鑑定士
-
東京都青梅市在住
株式会社クリエイティブファクトリー 創業者&代表取締役
【保有資格】
第1級陸上無線技術士
電気主任技術者
電気通信主任技術者
「真空管と質屋をこよなく愛する青梅人」で、質屋初代で質蔵を2つも建てたことがあり、電気系に強く自分で特許出願ができるという特技を持つ。
1991年 株式会社リクルート入社
1994年 都内大手特許事務所にて特許出願を担当
1998年 個人事業主として創業し、真空管の輸入販売を開始
2000年 法人成りにより合資会社ささきに組織変更 資本金110万円
2012年 資本金1000万円に増資
2013年 株式会社クリエイティブファクトリーに組織変更
2014年 総合買取 にじや実店舗オープン
2022年 青梅街道 野上交差点そばに「にじや質店」をオープン
【好きな仕事】
ブランド品・貴金属・時計等の真贋鑑定、質屋、古物商、真空管の輸入販売、音響コンサルティング
【運営サイト】
質屋の「にじや質店」 https://nijiya-7ten.jp
「にじや質店X線ラボ」 https://nijiya-xray.jp
「にじや相続評価」 https://nijiya-souzoku.jp
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